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Daily Archives: 2013年9月9日

司法研修所第56期10周年記念大会



先週末の9月7日,8日は司法研修所第56期10周年記念大会に出席するため,熱海に行ってきました。

裁判官,検察官,弁護士になるためには,司法試験に合格した上で,司法研修所に入所した上で「司法修習」を受けてこれを修了する必要があります。そして,その司法修習の年次ごとに「○○期司法修習生」の肩書きで司法修習を受けるのですが,司法修習を修了すると晴れて裁判官,検察官,弁護士として活動できる訳です。

私は,平成14年4月から修習が開始された「第56期司法修習生」として司法修習を受け,平成15年10月にこれを修了して弁護士登録をしたのですが,その修了から10年が過ぎたということで,このたび10周年記念大会が開かれたのです。

裁判官,検察官,弁護士の世界(法曹界といいますが)では,「司法修習が何期だったか」というのは非常に重要,というか,法曹同士で,すべからく関心を持つところで,「あの先生は○○期だから,そろそろ・・・という役職に就いて頂く時機ですね。」みたいな会話がしょっちゅうなされています。法曹同士の挨拶では,司法修習が何期だったかというところから会話が始まることも多いです。

そして,同じ司法修習の期の人のことを「同期」と呼び,同期であるということは,一種の連帯感を生むようなところがあります。私の同期である56期司法修習生は,約1000人いて,直接話したことがない方が大半なのですが,それでも,会話の中で,お互いが同期とわかった瞬間,何とも言えない親近感が湧くことは事実です。

更に,同じクラスだったり,同じ地方裁判所等で修習した仲間だと,その親近感は一層増し,一生の得がたい仲間というか戦友みたいな感覚となります。使い古された表現ですが「同じ釜の飯を食う」という感覚なのでしょうか。ただ,たとえば,「同期」の弁護士が相手方にいたからといって,お互いに手心を加えるということは一切無く,却って,恥ずかしいところは見せられないからしっかりやろうという感じになるものです。

法曹の世界で,「司法修習が何期だったか」というのは非常に重要なのは,結局,こういう同期の絆が強いことの裏返しなのかも知れません。

 

このような次第ですので,「同期」が集まる記念行事である今回の大会は私自身,前から楽しみにしていました。そして,約1000人の「同期」の内,半分を超える500名以上の人が参加していました。

10年ぶりに会う方も多くいました。

外見はそんなに変わっていないように感じた一方,皆さん責任ある仕事を任され,自信に満ちていて,刺激を受けました。

クラスメートや同じ地方裁判所等で修習した仲間から近況報告等を受けたり,他愛もない話しをする中で,自分も明日からまた頑張ろう,次回の記念大会にも同じ気持ちで参加できるように職務に励んでいこうという気持ちになりました。

次の記念大会は20周年ですから,このたび開催が決まった東京オリンピックよりも更に3年後ということで,ずいぶん先の話にはなりますが,振り返ってみればあっという間という感じで,10周年記念行事のことや,そのことをネタにこのようなブログを書いたことを思い出すのかも知れません。

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