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年末年始の休業日について
- 2014年12月26日
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司法研修所第56期10周年記念大会
- 2013年09月09日
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先週末の9月7日,8日は司法研修所第56期10周年記念大会に出席するため,熱海に行ってきました。
裁判官,検察官,弁護士になるためには,司法試験に合格した上で,司法研修所に入所した上で「司法修習」を受けてこれを修了する必要があります。そして,その司法修習の年次ごとに「○○期司法修習生」の肩書きで司法修習を受けるのですが,司法修習を修了すると晴れて裁判官,検察官,弁護士として活動できる訳です。
私は,平成14年4月から修習が開始された「第56期司法修習生」として司法修習を受け,平成15年10月にこれを修了して弁護士登録をしたのですが,その修了から10年が過ぎたということで,このたび10周年記念大会が開かれたのです。
裁判官,検察官,弁護士の世界(法曹界といいますが)では,「司法修習が何期だったか」というのは非常に重要,というか,法曹同士で,すべからく関心を持つところで,「あの先生は○○期だから,そろそろ・・・という役職に就いて頂く時機ですね。」みたいな会話がしょっちゅうなされています。法曹同士の挨拶では,司法修習が何期だったかというところから会話が始まることも多いです。
そして,同じ司法修習の期の人のことを「同期」と呼び,同期であるということは,一種の連帯感を生むようなところがあります。私の同期である56期司法修習生は,約1000人いて,直接話したことがない方が大半なのですが,それでも,会話の中で,お互いが同期とわかった瞬間,何とも言えない親近感が湧くことは事実です。
更に,同じクラスだったり,同じ地方裁判所等で修習した仲間だと,その親近感は一層増し,一生の得がたい仲間というか戦友みたいな感覚となります。使い古された表現ですが「同じ釜の飯を食う」という感覚なのでしょうか。ただ,たとえば,「同期」の弁護士が相手方にいたからといって,お互いに手心を加えるということは一切無く,却って,恥ずかしいところは見せられないからしっかりやろうという感じになるものです。
法曹の世界で,「司法修習が何期だったか」というのは非常に重要なのは,結局,こういう同期の絆が強いことの裏返しなのかも知れません。
このような次第ですので,「同期」が集まる記念行事である今回の大会は私自身,前から楽しみにしていました。そして,約1000人の「同期」の内,半分を超える500名以上の人が参加していました。
10年ぶりに会う方も多くいました。
外見はそんなに変わっていないように感じた一方,皆さん責任ある仕事を任され,自信に満ちていて,刺激を受けました。
クラスメートや同じ地方裁判所等で修習した仲間から近況報告等を受けたり,他愛もない話しをする中で,自分も明日からまた頑張ろう,次回の記念大会にも同じ気持ちで参加できるように職務に励んでいこうという気持ちになりました。
次の記念大会は20周年ですから,このたび開催が決まった東京オリンピックよりも更に3年後ということで,ずいぶん先の話にはなりますが,振り返ってみればあっという間という感じで,10周年記念行事のことや,そのことをネタにこのようなブログを書いたことを思い出すのかも知れません。
私と司法試験とのなれそめ
- 2013年08月24日
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私は,このホームページの「弁護士紹介」にもあるように,法学部出身ではありません。
そのこともあって,よく「何故弁護士になったのですか。」と聞かれるのですが,この問いに対しては,「なりゆきです。」と答えています。
もちろん,いろいろ考えるところがあって最終的に司法試験を受けることにして,そして弁護士になっているのですが,現代文の試験風に「あなたが弁護士になった理由を10字以内でまとめなさい。」ということになると,「なりゆきです。」と書く(言う)のが正解ということになります。
その「なりゆき」は,大学4年生のときに司法試験を受験しようと思い立ったことに始まるのですが,そのとき偶然手に取ったのが「あなたも2年で司法試験に合格できる!」という趣旨のことが大きく書かれていた司法試験予備校のパンフレットでした。私はこれを真に受けて,他の手段について特に検討することなく,このパンフレットでプッシュされていた「司法試験入門講座」というものを受講することにしたのでした。
その「司法試験入門講座」の講師が伊藤真(いとう まこと)先生でした。司法試験の勉強を開始してから知ったのですが,伊藤先生は,司法試験の世界で「カリスマ講師」と言われている先生でした(なお,法学の世界の「いとうまこと」先生には,民事訴訟法の学者もいらっいますが,別人です)。
私が法律の勉強を本格的にしたのは,この伊藤先生の入門講座での勉強が初めてだったのですが,本当にわかりやすく,抵抗なく法律の世界に入っていくことが出来ました。私は,もともとは法学部志望だったのですが,法学部の受験にはことごとく失敗し,経済学科に入り,それでも法律の勉強に未練があって,大学2年のときには,卒業の単位と関係なく,他学部の授業を選択できるという制度を使って,法学部の刑法総論の授業をとってみたのですが,最初の授業からして,全くのちんぷんかんぷんで,2回目以降の授業には出なかった程だったので,私が抵抗なく法律の世界に入っていくことが出来たのは,私に法律学の素養がもともとあったからではなく,伊藤先生が,初心者に分かりやすく教えることに長けていたからに他ならないと思います。
「あなたも2年で司法試験に合格できる!」というのを真に受けて始めた司法試験の勉強で,結局は2年では足りずにかなりの時間を要してしまったのですが,それは専ら私の「トータルな力」の結果であって,挫折せずに合格できたのは,伊藤先生の入門講座で司法試験の学習を開始したからだと思っています。
その伊藤先生が,8月31日に長野県弁護士会主催の憲法問題学習会に講師としていらっしゃいます。
憲法については,安倍首相が憲法改正に並々ならぬ意欲を見せていることもあって最近では社会の関心も高く,書店でも硬軟織り交ぜた種々の本が平積みになっていたりします。それでも憲法というのはいかにもお堅い話で取っつきにくいなと感じたり,あるいは,「憲法改正に賛成・反対」ということが政治的な話で何だか考えるのが面倒だし,話しにくいという感覚をお持ちの方も多いと思うのですが,先に書いたように,講師の伊藤先生は,初心者に分かりやすく教えることに長けている先生ですので,気付いたら話に夢中になっていること請け合いです。
勉強会のテーマが「改憲案に異議あり!なぜ、今「国防軍」なのか」ですから,明らかに「護憲」の立場からの講演会なのですが(笑),「改憲」に賛成する方が聞いても興味深い内容で,自身の憲法に関する考えをブラッシュアップする機会になると思います。
土曜日ではありますが,多くの方に来て頂いて,護憲の立場の方も,改憲の立場の方も,また,そもそも憲法についてあまり考えたことがない方も,改めて憲法について考える機会になればよいなあと思っています。
当事務所への道案内
初めての当事務所に相談してくださる方などに,「事務所はどこにありますか?」と聞かれて,電話で道案内をすることがあります。
その場合,まずは,「西後町(にしごちょう)のセントラルスクエアの近くにあります。」と大まかな位置についてお話しします。実際に,当事務所は,セントラルスクエアからは歩いて1~2分の場所にあり,セントラルスクエアに車を駐車していただいた場合には,駐車券を差し上げています(なお,駐車場は事務所の隣にも用意しております)。
次いで,当事務所がどの道路に面しているかという点の説明に入ります。当事務所は,「寿町通り」という,非常に縁起のよい名前の道路に面していますが,その名前を知っている方は少ない(実際に,私も,この場所に事務所を構えてから初めてその名を知りました)ので,「寿町通りに面しています。」と説明することは少なく,実際にする説明としては「長野県庁と中央通りを結ぶ道沿いにあります。」という説明をします。
しかし,その説明だけでは,電話口の向こうで「???」っていう感じでおられるのが分かるので,更なる補足説明が必要になります。
私が一般的にしている説明は,「長野県庁の前に宝くじ売り場があるのは分かりますでしょうか?その宝くじ売り場が入り口になっている道路です。」という説明です。この説明をすると,皆さん,何となく合点がいったという感じになってくるので,更に,分かっていただくために「信濃毎日新聞社とか,すや亀味噌さんがある通りです。」と説明すると,「ああ,分かりました。」と言っていただけることがほとんどです。
以上が,私がする当事務所への道案内の一般的な仕方なのですが,このような説明をしたときに,比較的多く返ってくるリアクションが二つあります。
一つは「ああ,昔,富士銀行があった通りですね。」というリアクションです。確かに,富士銀行と第一勧業銀行と日本興業銀行とが合併して,みずほ銀行になる前は,富士銀行の長野支店が「寿町通り」の中央通り側の入り口にあったと思います。ただ,今はその跡地は別の施設になっていることや,私自身,長野市出身ではあっても,郊外(?)に住んでいたために,西後町付近を歩くことなど滅多になかったために,その場所に富士銀行があったということをリアルな記憶として持っていないことから,なかなか「昔,富士銀行があった通り沿いに当事務所はあります。」という説明が出来ない訳です。
もう一つよくあるリアクションは,「ああ,東京堂さんの近くですね。」というものです。このリアクションは,私と同年代の男性の方に多い反応で,「プラモデル作りが大好きだった少年時代に東京堂に行くのが楽しみだった」という方がされる反応です。先ほども書いたように,少年時代にはこの辺りを通ることが少なかったことと,私は図画工作の類が大の苦手で,周りの友人達がこぞって,「宇宙戦艦ヤマト」とか「ガンダム」などのプラモデル作りに勤しんでいても,全くこれに関知しないという少年時代を送ったためもあって,東京堂さんには無縁な少年時代を過ごしていたことから,「東京堂さんの近くに当事務所はあります。」という説明は当初は思い浮かばなかったのです。しかし,東京堂さんは,現在も営業しており,私も時々立ち止まってその鉄道模型等のディスプレーに見入ることもあるような魅力的なお店ですので,最近は,私と同年代の男性とおぼしき方には「東京堂さんのはす向かいに事務所があります。」という説明をすることもあります。
このような感じで,当事務所の道案内の際は,皆さんが知って居るであろうメジャーな存在を目印に,いわば他人のふんどしで相撲をとるような道案内をさせて頂いている次第ですが,これが逆の立場(○○は青木法律事務所のすぐそばにあります。)になることは今のところないでしょう(笑)。